女性の姿が目立つのは生活相談員に特徴的な面であり、一般的な職種とは男女の比率が入れ替わっている現場が多い。このような現状があるのは、女性にとっての適職の一つと考えられる職務内容になっている影響がある。福祉サービスを受けたいと考えている人にとって生活相談員に相談を持ちかけるのは入り口であり、業界の受付としての役割を担っているのが生活相談員の特色だろう。一般的に強面の男性に比べると、物腰の柔らかい女性の方が受付には好まれる傾向がある。利用者にとっても相談しやすい雰囲気ができるため、生活相談員には女性が抜擢されることが多くなっている。
また、別の背景として介護や保険関係で働いてきたキャリアを持っている人が女性には多いという点が挙げられる。特に介護現場では女性の人材が重宝されていて、介護士としてのキャリアを積んでいる女性が多くなっている。そのキャリアアップ先として生活相談員を選ぶ人も多い。現場経験が十分にあると社会福祉士としての資格を取得できる場合もあり、生活相談員として採用されるための要件を満たしやすいのである。都道府県によっては介護福祉士の資格を持っている人でも採用されるため、現場経験を十分に積んでキャリアアップを目指せば生活相談員になれると期待できるだろう。
このような背景があることから、生活相談員を目指そうと考える女性が多くなっているのである。これからのキャリアで悩んでいる女性は将来性のある生活相談員を候補として検討してみると良い。